警察犬と補助犬

警察犬

数年前、「宮崎県の現役警察官が県警初の警察犬指導士にみごと合格し、警察犬の犬種はシェパード」というニュースを見ました。
流れていく画面を目にとめつつ、「警察官も犬チャンも、世の中のために厳しい道を選んでいる・・」と思いました。ドラマでよく見かける警察犬を実際に見たことがないので、考えたこともありませんでした。
警察犬になれる犬種は7種と定められているそうで、シェパード、ラブラドール、ゴールデン、ドーベルマン、ボクサー、エアデール・テリア、コリー。
従順さや訓練性能や性格や見た目の存在感など基準があるそうです。
普段注目されることなく、世の中のために地道に毎日積み重ねて訓練・仕事をされている方々に頭が下がります。
「ありがとうごさいます。どうか日々、気を付けてください。」感謝を込めて投稿致します。

補助犬

盲導犬・聴導犬・介助犬の総称を補助犬といいます。
補助犬を見かけたときにしてはいけないことがあります。ご想像つくと思いますが、

犬を触る(撫でる行為も含む)。

犬に声をかける。

犬に食べ物を与える。

じっと見つめる・見る、等。

犬にとってはお仕事中、スイッチが入っています。全国的にまだまだ補助犬の頭数が少なく会う機会もほとんどないと思いますが、どうぞ頭の片隅にそっと留め置いてください。

盲導犬

盲導犬は、人好き・見た目の印象が怖くない・飼いやすい・人を誘導するため力強さなどを求められています。犬種は、ラブラドールレトリバー・ゴールデンレトリバー・ラブラドールとゴールデンのミックス。ご主人様の命を守るため盲導犬がストップをかけたとき、引きずられないようにするため大型犬が選ばれています。

聴導犬

聴導犬は、御主人様に音が発生していることを知らせます。人の雑踏の中や環境の変化・周りに振りまされないことが求められ、命令されることなく自発的に聞き分け、音の発生を伝えることができる犬です。犬種は盲導犬と違い、小型犬でもなることができます。

介助犬

介助犬は、盲導犬と同じくラブラドールレトリバーやゴールデンレトリバーなど大型犬が選ばれています。身体の不自由なかたのお世話で、落とした物を拾ったり運んできたり、ドアを開けたり動作を補うことをするので力が求められます。

まとめ

補助犬のうち、ご主人様の命令で動くのは盲導犬と介助犬です。聴導犬は必要な音を聞き分け緊急性の高さも伝えますので命令とはならないようです。

話は少し変わりますが、皆様はホワイトアウトや一寸先も見えない霧を経験したことがありますか?
父が昭和の山岳ブーム世代で、私を小学校入学前から山登りに連れて行きました。
小学校3年生の夏、九重の長者原~すがもり小屋(当時物品を打っていましたが、現在は避難所)~久住山のルートで10㎏のザックを背負い歩きました。すがもり小屋を下って、平らな道に入って自分の身長よりも高いケルン(霧が発生した時に道を見失わない為に作られた石積み)の説明を聞き終わったとたん霧(山言葉ではガス)が発生、一秒掛かるか掛からないかのうちに一瞬で家族の姿も自分の手足も見えなくなりました。目に映るのは白だけ。道なりに並ぶケルンを探そうとしましたが見えず、手を伸ばしても何も届かず、仕方がないので手を正面に伸ばして真っすぐ歩くことに専念しました。私は、最後尾を歩いていたのでとても怖い思いをしました。霧が晴れた後、家族を見たら、先を歩いていました。(笑)
その後も英彦山中岳と南岳の間の道ですっぽりと霧に包まれたりしましたが、一番怖かったのが阿蘇山でした。
駐車場~中岳~高岳の復路、中岳火口付近を緩やかに下っていると「○○山岳会火口滑落場所」と立て札がありました。怖いと思ったそのとたん、霧に包まれました。九重の経験があったので、体がすくみました。幸い前を歩く人の体全体が見えなくなったのは一瞬で、2秒後ぐらいには膝から下が見えたので前の靴が踏んだ石を踏み、グラグラする石を踏まないように進みました。数歩先が火口だったのでものすごく緊張しました。
山で視界を遮られた経験は、私に目の見えない恐怖を刻み込みました。自分の手足さえ見えず、次の一歩が安全なものかどうかわからない、視覚障がい者の方はこれがずっと続くのです。補助犬を連れていると、お店に入れないことがよくあるそうです。この犬たちは清潔にし、きちんとトレーニングを受けています。障がい者差別解消法施行から数年がたちました。勇気を出して外に出ている方々を少しでも理解したいと思います。

 

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